> A. h.  G. U. Y. s ! 小話 『 わんこの夏 』 Up! 忍者ブログ
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六蒼竜紅蓮腕BA・SA・RA咆哮!

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昨夜Upしようとしたら何故か回線が混み合ってUp出来なくて断念(><)
時間差で3回頑張ったよ・・・orz

そんな訳で7月中に小話Up出来なくてすみませんm(__)m

今日こそは!

6月のダテサナオンリーにて発行した本のわんこ話の番外編です。
破廉恥でもなんでもありませんのでサラッ、と読んで頂ければ・・・
ただの暑いアホ話です(爆)

それでも宜しければv



***************************

わんこの夏




夏、到来。
北から南、日の本の国、何処へ行っても暑いこの季節。
ついこの間まで寒かった奥州も、いつもと違う程の暑い毎日が続いている。

 


「猛暑か・・・」

奥州筆頭である伊達政宗も、茹だる程の暑さにウンザリ顔で、足は縁側の外へ下ろしながら廊下で寝転がっている。
廊下の床板が冷たくて心地良い。少しでも涼をとろうと政宗は頬をすり寄せる。

 

 「あ~らら、奥州筆頭がそんな無防備な格好で、これじゃあ刺客に襲われても文句は言えないよね!」
「・・・何か用か、猿!」
政宗はいつの間にか庭にいる、招かれざる来客に心底嫌そうな口調で答える。
「てめぇに心配される謂れは無い、さっさと出てけ」
「酷いな~、ねぇねぇ、そんな事よりゆきは何処にいるの?」
そんな事と言われたにも関らず、政宗はあまりの暑さで、突然の来訪者に文句を言う気力も無く、無言で佐助を無視をするかのように目を閉じる。
「りゅ・う・の・だ・ん・な!」
一言一言区切って大声で呼ばれて、鬱陶しさに早く解放されたくて、自分が寝転がっている床下を指でさす。
「へっ!?下??」
佐助がヒョイッと下を覗き込むと、日が差し込まない縁側の下で、仔犬のゆきは自分が入る分だけ土を掘り、穴を開けてそこへ入り込み、首だけを穴から出して地面に乗せている。
土の中はひんやりと冷たくて、気持が良いらしく、気持良さそうに昼寝をしている。
「考えたね~」
佐助はゆきの暑さ対策に感心してウンウン頷く。

 

それに比べて同じ名のウチの旦那は・・・


己が主の暑さ対策とゆきのを比べて、佐助はげんなりと嫌な顔をして溜め息を吐いて項垂れる。
「納得したか、だったら帰れ!」
「ヒドッ!折角旦那と一緒に遊びに来たのに!!」
「幸村が!?」
さっきまで廊下の床と、お友達よろしくしていた政宗が、「幸村」と聞いた途端ガバッと起き出す。
「まぁね、旦那はまだココへは到着してないけどね、旦那の命令で竜の旦那に言付けを・・・」
久し振りの幸村の来訪に、政宗は態度を一変させ、嬉しそうに声を上げる。
「何だ、早く言え!」
「政宗殿もこの暑さで大変でごさろう、一緒に熱く燃えあがろうぞ!!って」
「ああっ!?」
「ウチの旦那、暑い時にはもっと体を熱くするのが一番だ!と思っているみたいで、心頭滅却すれば陽もまた涼し、だってさ!」
「おい、それは字が違うんじぇねぇのか!」
「う~ん、まぁそうなんだけど、ほら、ウチの旦那だから!」
両肩を竦めて手を上げて、ヤレヤレといったポーズを取りながら、涼しい顔をして言う佐助に、政宗はなんとなく納得してしまい項垂れる。その時、凄~く遠い所から声が聞こえてくる。

 


 


「政宗殿~~~!!」


「げっ!」


「一緒に鍛錬するでござる~~~!!」


「冗談だろう!おい、悪いが俺は今、忙しい!イヤ・・・戦にでも出掛けたと言っておけ!!」
慌ててその場から逃げる様に去って行く政宗の背中を、佐助は手を振って「了解~~~、頑張って逃げてね!」と笑顔で見送る。
政宗が幸村から逃げるなんて、ありえない光景に佐助は可笑しくなり、お腹を抱えて笑い出す。
「あ~良かった、この暑いのに二人のアホップルの熱に宛てられずに済んで!」
まだスピスピと気持ち良さそうに眠っているゆきの真上の縁側に座り、佐助は幸村がやって来るのをのんびりと待っている。
取り合えず、面白そうだから幸村が来たら、正直に政宗が逃げていった方向を教えてやろう。


程なくして現れた幸村に、正直に「あっちに行ったよ」と答えた。
政宗の後を追い掛け回して、キレた政宗が幸村を押し倒すという逆襲に合うとは夢にも思わず、暢気に縁側に座りながら空を仰ぎ、「水羊羹が食べたいな~」と暑い陽射しに向かって佐助は呟く。

 

ゆきはそんな周りの騒がしさなどお構いなしに、心地良い寝床で昼寝を満喫している。

 

 


夏の暑さはまだまだ続く・・・



□ おわり □


***************************

あれ、幸村ほとんど登場してない(笑)
この話の穴の中でのお昼寝話は実話です。
あまりの暑さに、私が小さい頃飼っていた柴犬(名前はジョンでした)が裏庭で屋根のある所の穴を掘って、その中でくったりとして寝ているのを毎日、毎年見ていました。
土の中は凄く冷たくて気持が良いらしくて、そこから日中は一歩も出て来ずにダルダルしてました(^▽^)
普段は番犬として知らない人が来たら咆えていたのに、さすがにこの時は片目を開けて相手を見て無視してました(オイ;)
10年くらい飼ってました・・・散歩の時は力が強くていつも引き摺られるようになってたけど(笑)
可愛かったですvvv
子供の頃の思い出の夏の記憶ですv
 

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