> A. h.  G. U. Y. s ! 小話『 はろうぅぃぃん 』Up! 忍者ブログ
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六蒼竜紅蓮腕BA・SA・RA咆哮!

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久し振りに小説Up!
・・・と言っても小話ですが(笑)


しかも今さらですがはろうぃん話です(^^;)
え~~・・・甘~い話を書く予定が相変わらずのアホっっぷる話になりました(爆)
あ、勿論だてさなですvvv

破廉恥はではありません(あっても押し倒すという感じの表現くらいです)
それでもOkyと言う方はどうぞv

*******************************

「Trick or treat!」
「はへっ?!」


政宗にいきなりそう言われて、縁側でお団子を頬張っていた幸村は驚き、固まったしまった。

 

 はろうぅぃぃん 



秋も深まり、紅葉も赤く染まりその赤色を見てある男を想う。
想うと会いたくなる。
奥州筆頭である伊達政宗は思い立ったが吉日、即行動と相成って甲斐まで馬を飛ばして、真田幸村に会いに行く。

 

幸村がいる屋敷に辿り付き、驚かそうと庭へと行くと、其処には会いたかった男が、嬉しそうな顔をしながら団子を食べていた。
それを見た政宗はちょっと悪戯心が湧き、確か向こうの国ではこの10月31日に行う祭りがあると思い出し、今の格好からちょっと簡単に手を加えて仮装をするし、幸村の前に現れる。
 

「政宗殿その格好は一体...」
「Trick or treat!」
「へっ?とり....??」
「Trick or treatだ!」
尚も言いつづける政宗の言葉に幸村は首を横に傾げる。

「腹が空いているのでござるか?鳥ご飯を所望でござるか!?」
鳥ご飯を思い浮かべたのか、幸村の目が輝いて嬉しそうにして口を綻ばせている。

「あのなぁ...」
「すぐに用意させるでござる!」
そう言って立ち上がろうとする幸村を、政宗は慌てて止める。

「ま、待て、鳥ご飯じゃねぇ!と・りっ・く・お・あ・ろ・りー・と、だ!」
幸村にも分かるようにゆっくりと一文字ずつ言い聞かせるかのように政宗は言う。
「とりっく...おえ...うっ、」
「おい...」
「ひたちゃんだでごじゃる...」(訳:舌噛んだでござる)
べぇーと舌を出し、幸村のそんな顔を見て政宗はプッと思わず吹き出してしまう。
「政宗殿、笑うとは失礼でござる!」
口を尖らせて幸村はふて腐れる。
「Sorry」
「…して、とりおうとは何でござるか?」
「Trick or treat!お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!」
「菓子を、でござるか?」
「ああ、Halloweenと言って、向こうの国の祭り事だ!」
「おお、はろうぅぃぃんという祭りでござるか!」
発音が何だか可笑しかったが、お祭りと聞いて血が騒いだのだろう、嬉しそうに目をキラキラとさせながら幸村
は政宗の顔を見る。
「しかし、某只今菓子を持っておらぬでござるよ?」
「Ah~じゃあその団子でいい」
「えっ!?」
「アンタが今食べている団子をくれればいいぜ!」
そう政宗が言うと、幸村は今まで食べていた団子を政宗から隠すようにして、身体を捻る。
「だ、駄目でござる。これは甲斐でも人気の店の団子で、中々買えないのでござる。これだって佐助が日も昇らぬ内に並んでやっと買ってきて貰ったのでござる!だから...」
おいおい...そんな事を忍にさせているのか、と政宗は激しく心の中で突っ込みを入れた。
だが今は、そんな幸村の態度の方が好都合な政宗はニヤリと口端を上げる。



「じゃあ、悪戯決定だな!」
「えっ!?」
言うや否や、政宗はさっさと幸村を肩に担ぐと、上がり込んで、後ろの部屋へと幸村を連れ込んで押し倒す。

「えっ、えっ、ま、政宗殿!」
「No more discussion!」(問答無用!)


騒がしい悲鳴やドッタンバッタンとした音が、段々と静かになって、時折甘い声が聞こえだしてくる。



 

互いに身体を寄せ合い、幸村が政宗の胸に顔を埋めている。
政宗はその幸村の後髪を指でクルクルと巻きながら弄んでいる。
「政宗殿...」
「...何だ」
「異国の祭りとはこんな事をするのでござるのか?」
幸村は政宗の胸にますます顔を伏せて、顔を真っ赤にしながら政宗にそう言うと、政宗は目を見開き、クククッと喉を鳴らしながら笑っている。
「何を笑っておられるのか!某は真剣に...」
「Ah~悪い、悪い。まぁ簡単に言えば、Monsterの格好をしてこの台詞を言うんだ」
「もん…すたぁ?」
「向こうの国の妖みたいなもんだ」
「おぉ!それで政宗殿はあのような格好をしていたのでござるのか」
「まぁな...」
自分がしていた格好を思い出して、政宗は何だか今さらながらに恥かしくなって、自己嫌悪で頭が痛くなった。


「Ah~菓子を貰えばOkyなんだが、くれなきゃ悪戯する。だけどこんな悪戯をするのはアンタだけにだぜ、真田幸村…」
耳元をペロッと舐められ囁かれ、幸村はさっきされた悪戯(情事)を思い出したのか、ますます顔を赤くする。
「某に、だけ...」
「あぁ、そうだ。アンタだけにだ」
もう一度囁くと幸村は嬉しそうに笑い、ガバッと身を越す。
 

「某も政宗殿だけに悪戯がしたいでござる!」
そんな事を言う幸村に政宗は驚く。まるで勝負だと言うような言い方に、いや、あれは絶対に勝負だと勘違いしている幸村に政宗は口端を上げて笑う。


「いいぜ!」

ちゅっと軽く幸村に口付けをすると、幸村はおずおずと舌を出して政宗の唇をペロリと舐めて、政宗の唇に幸村は深く口付ける。


さてどんな悪戯をしてくれるのか...


目を細めながら幸村を見つめ、政宗は嬉しそうに幸村からの口付けを受け止める。


 

「Trick or treat!お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ!」


 

異国の祭りも悪くない。
 
 

だが、よくよく考えたら幸村は政宗より、佐助が買ってきた団子の方が大切だと思っている事実に、政宗はまだ気付いていない。
 

 

■ おわり ■

******************************

6日過ぎですが(爆)ハロウィ~ンネタです。
お友達がそれでもvって言ってくれたのでUpしました(^◇^;)
何だか無償に幸村に悪戯したくなってしまって;;;
でも破廉恥は思いっきり割愛(爆)
いやだって、妄想したら政宗アホというより思いっきり変態・・・ガフッ←血吐

さて、問題です!
政宗がしたモンスターの仮装は何でしょうか?

・・・・・・・・・・それは皆様のご想像にお任せしますv
 

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